ロードバイク 初心者でもわかるハンドル取付け位置
ロードバイクの初心者でもわかり易い、ハンドルの取付位置について紹介したいと思います。
ファビアン・カンチェラーラ選手の画像分析から、ロードバイクのハンドル取付位置の適切な基準位置を求めてみましょう。
ヨーロッパのワンデーレースでの活躍や、タイムトライアルの強さで現在現役最強のファビアン・カンチェラーラ選手ですが、ロードバイクのポジションへのこだわりは人一倍だそうです。
ファビアン・カンチェラーラ選手の強さは人並み外れた心肺機能と筋力ですが、それをロードバイクに無駄なく伝える為には、人並み以上に拘ったポジションが必要だという事だと察します。
その画像からポジションの分析を試みたところ、サドル高さと前後位置については最適と思える値を導き出せる係数を決める事が出来ました。
ハンドル位置を決める前にやらなければいけない「サドル高さや前後の最適位置」については過去に記事にしていますので参考にしてください。
カンチェラーラの画像分析で求めたサドル高さと位置
この時と同じ様にファビアン・カンチェラーラ選手の画像分析から「ハンドル位置」も求めてみたいと思います。
◆ハンドル取付で重心の位置を決める
身長や上半身の大きさなどの影響があるのかと考えましたが、座高が基準と考えると脚が短くて道が長い人はハンドルが遠くになる事になります。
しかし脚が短いという事は上半身と下半身の質量のバランスでは上半身の方が重いはずです。
その状態でハンドルをより遠くに離した場合、重心が前方に位置する事になり、結果としてハンドルに置いた手に荷重が多くかかってしまい、ペダリングへの力が逃げる事になってしまいます。
重心位置をペダリングに効率的な所に置く事が出来るハンドルの取付位置が適正なハンドル取付位置になるのではないかというと、乗車姿勢を取った時にBB中心の垂直線上に重心を置く事だと考えます。
クランクを水平付近にした時の前方のペダル軸垂直線上に重心があれば、その瞬間は自分の体重と筋力が一番ペダルに伝えやすいのですが、その位置ずれると力が抜けてしまい、ハンドルやサドルに逃げてしまう事になります。
その為、クランクの上死点過ぎから力を乗せやすい場所で、一番バランスを取りやすい所に重心を置く事になるのですが、それがBB中心位置になるのだと考えています。
サドルはBB中心より後ろにありますので、BB中心よりも後方にある上半身と、下半身を合わせた質量と、BBよりも前方にある体の質量のバランスが取れる時、自然にハンドルを握れる所が適切なハンドル取付位置となります。
◆画像の分析からハンドル取付け位置の係数を割り出す
重心がBBの位置に来るような最適なハンドル位置を計算する為、ファビアンカンチェラーラ選手の画像を確認してみました。
身長を基準にする方法も考えてみましたが、身長に対する上半身と下半身のバランスは人によって違いがある為、背が大きいからと言って遠くにハンドルを付けた場合、上半身の比率が大きい人は重心が前に行き過ぎてしまう事になります。
そこで、あくまでも股下寸法を基準にした計算で求める事にしました。
以前の画像分析で求めた「BB中心から座骨位置(シートに座る位置)」←サドル前後位置の寸法に「2.46」を掛けたものを「BB中心位置からハンドル取付位置」とします。
BB中心の垂直線と、ハンドルがステムについている部分の中心位置の水平距離=
股下寸法×0.285×2.46
となります。
ステムを購入する時の一つの基準が示せたと思います。
私はこの分析をする前に感覚だけでステムを購入しましたので、今現在3個目ですがしっくり来ていませんでした。
この係数で計算した結果であらためてステムを購入してセッティングしたいと思います。
尚、私個人の勝手な自論ですので、皆さんにとって適切かというとわかりません。
あくまでも個人の考えですので、責任は負いかねます事をご理解いただき、皆様各々の責任の下試してみて頂ければと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
皆様のアクセスや応援が大変励みになります。
これからも応援宜しくお願い致します。
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