頸椎 脊柱管狭窄症 発症~治療~名医との出会い~退院編
頸椎 脊柱管狭窄症の発症・手術・退院
頸椎の脊柱管狭窄症を発症してから、名医と出会って手術をしました。
成功の手術から退院までことを記事にします。
【目次】
- 頸椎 脊柱管狭窄症の発症・手術・退院
- 手術後のリハビリのはじまり
- 手術後に引いた風邪が治らない
- 治らない風邪への苛立ち
- 風邪の完治と退院
- 退院 看護師さんへの感謝
- 頸椎の手術から10年後
- 頸部 脊柱管狭窄症の手術について
手術後のリハビリのはじまり
手術後は順調に回復しているようで、リハビリが始まりました。
いよいよ退院に向けた準備がはじまるという気がして、とても嬉しかった記憶があります。
理学療法士の先生のいう事を聞き運動が出来る様になれば早く退院させてくれる。
そんな気がして、そんな事を思いながら頑張りました。
リハビリそのものは、特に苦しい事もなく、首が不安定な感覚はあるものの、言われたメニューをこなすことは国はなりませんでした。
毎日決まった時間にリハビリの部屋に行き、メニューを伝えられてこなして帰ってくるだけですが、頸椎の痛みから右手の先まで痺れる痛みに耐えて過ごした日々や、入院して手術してから、思うように動けず部屋にいた事を思うと、病院内とはいえ自由に歩けていることが嬉しかったです。
リハビリ開始して数日後にトラブル発生
リハビリを楽しくこなしている。そんな矢先・・・
38度前後の熱を出してしまいました。
色々調べてもらったところ、インフルエンザとかではなく風邪との診断結果でした。
熱が下がるまでリハビリも中止です。
手術後だからか、風邪を治療する薬などは処方されず、身体を楽にするために氷袋をわきの下や首などに充てて、熱を冷やす対処療法を行います。
それでも辛い時は、看護師さんをよんで、恥ずかしいのですが解熱剤も入れてもらいます。
(ベットで横を向いた状態で看護師さんに後ろから・・これが一番恥ずかしかったです)
数日すると大汗をかくようになりました。
これまでの経験から、汗をかくようになると熱が下がり、回復に向かうと知っていました。
これで苦しさから解放されるだろうと思いました。
手術後に引いた風邪が治らない
少しだけ熱が下がってくると黙っていることが辛くなります。
ついつい甘えて煙草を吸いに外の喫煙所まで行くようになりました。
煙草を吸いに廊下を歩いていると、ナースステーションから出てきた看護師さんが、廊下の中央で両手を広げ「煙草に行ってたら熱下がらないよ」と静止してくれました。
その行為を、患者を思う看護師さんのやさしさだと感じることができませんでした。
いうことを聞かずに何度も喫煙所に足を運んでしまいました。
案の定、簡単には治らず、汗をかくと一時的に体温は下がりますが、またじわじわと上昇して戻ってしまう。それを繰り返す日々が続きました。
治らない風邪への苛立ち
まったく回復しない事に苛立っていた私は、自分の行いを棚に上げ看護師さんに八つ当たりしてしまいました。
「風邪を治す薬とか処方してくれないの?」
「出さないんなら退院させてよ!」
その様な事を強い口調で幾つか言ってしまったのです。
あの時の看護師さん、あなたは何一つ悪い事などしていないのに、逆に一所懸命看護師として接して治る様に努力してくれていたのに、酷い事を言ってしまって本当に申し訳ございませんでした。
先生に話をしてくれた看護師さんが薬を持ってきてくれました。
今考えると無理に処方してもらったのだと思います。
この記事書きながら本当に悪い事したと反省しています。看護師さんの心境を考えると涙が出ます。申し訳ない事をしたと深く反省します。
風邪の完治と退院
薬をもらって数日後には風邪の症状もなくなり回復していました。
熱が下がってから2度目の血液検査で、白血球の数も落ち着き、風邪は完治したと診断されました。
本来はそこからリハビリを再開して退院に向かうのですが、その時の私は一刻も早く退院したいと思っていました。
毎日の先生の巡回や、時々来てくれる看護師さんに、はやく退院したいとわがままを言い続けていました。
本当にひどい不良患者です。逆の立場なら早く退院して消えてくれと思っただろう。
数日後、先生の巡回の時に退院の許可をもらいました。
退院 看護師さんへの感謝
退院の日、妻と両親が迎えに来てくれました。
会計を済ませて整形外科のナースステーションに挨拶に行きましたが、風邪で熱が下がらずに八つ当たりしてしまった看護師さんや、廊下で両手を広げて喫煙所に行く私を止めてくれた看護師さんはいませんでした。
最後に感謝や謝罪をする事が出来ずに病院を後にしました。
帰り道、退院したら一番食べたいと思っていた「焼肉」を食べました。
これまでの人生で最高に美味しい焼肉を
(コルセットをしていたので食べ難かったですが・・・)
頸椎の手術から10年後
あれから約10年がたった今、同じ姿勢を続けてしまった時など、時々若干違和感を覚える時はありますが痛みや痺れが発症する様な事は一度もありません。
手術後1カ月半くらいはコルセットを装着し、1年程度は湿布薬を貼り続けていましたが、湿布を続けるのではなく筋力をつけて首を支える力をつけた方が良い事に気が付き、トレーニングを始めたのをきっかけに湿布も止めました。
頸椎の狭窄症を発症して手術した人は、腰の脊柱管も細い事が多いため、何年かすると腰部の脊柱管狭窄症で入院する事も多いと聞かされています。
その様な事が起きないように、日ごろから姿勢に気を付け、トレーニングで筋力を鍛えて用心したいと思います。
頸部 脊柱管狭窄症の手術について
この記事は同じような症状を持つ方に手術を勧めるものではありません。
迷っている方に私の経験をお話しして、何かのきっかけになればと思い書いたものです。
私は最初に受診した総合病院の先生に出会えて、その先生が盛岡赤十字病院の八幡順一郎先生を紹介してくれた事が全てだったと思います。
自分の体を安心して任せられる先生に巡り合えた事。それに尽きます。
八幡先生はその後転勤され、今は「盛岡つなぎ温泉病院」でリハビリテーション部の部長をされているようです。
又、盛岡赤十字病院は今では手術件数は激減しております。
どんな病気も同じだと思いますが、今の自分の症状と将来を考えた最善の判断をされる事が重要で、その為には信頼できる先生や手術数や設備の整った病院を知る事、紹介してもらえる環境にいる事が大切なんだと思います。
もしこれを読んでくれた皆さまが、不幸にも何かの病気を患っていらっしゃったならば、その症状がが一日も早く治り楽しい人生が送られる事を心からお祈り申し上げます。