エナジードリンクには要注意 カフェイン中毒の症状や致死量
エナジードリンクのカフェイン中毒で死亡例
カフェイン入りのエナジードリンクの大量摂取により、国内で初となるカフェイン中毒による死者が出てしまいました。
という衝撃的なニュースが飛び込んできて、皆さんも驚いていると思います。
普通に皆が飲んでいるエナジードリンクを常用していて死に至ってしまったみたいな事を言っているから気になります。
死ぬほどの常用摂取ってどれくらいなの?とか
なんでカフェインで死んでしまうの?とか
わからないこと沢山だし、自分は大丈夫か心配になります。
それらを紹介する前に、
「先ずはお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします。」
【目次】
- エナジードリンクのカフェイン中毒で死亡例
- そもそもカフェイン中毒とは
- カフェイン中毒の症状とは
- 体重別のカフェイン中毒の症状と致死量の目安
- エナジードリンクに含有するカフェイン量
- エナジードリンクも適量を超えないこと
そもそもカフェイン中毒とは
ウィキペディアより引用
カフェイン中毒(カフェインちゅうどく、英語: caffeine Poisoning)は、カフェインによって引き起こされる中毒である。
カフェインの引き起こす症状は、カフェイン自体が持つ神経毒性によって引き起こされる。
カフェイン依存(caffeine addiction) は、カフェインの使用がやめられない状態である。
DSM-IV-TRまでは実際に乱用や依存症を満たすほど深刻となるというデータが不足するため、診断名は用意されていない。
コーヒー、コーラ、栄養ドリンク、緑茶、紅茶、ココアなどカフェインを含む食品の常用によることが多い。
高濃度カフェイン飲料やカフェイン錠剤などの過剰摂取によって深刻な急性中毒が生じることがある。
カフェイン中毒の症状とは
一般的な成人で急性のカフェイン中毒の症状を発症するのは、
- 1時間以内に 6.5 mg/kg 以上のカフェインを摂取で約50%程度
- 3時間以内に 17 mg/kg 以上のカフェインを摂取でほぼ100%
と言われています。
3時間以内に17mg/kg以上のカフェインを摂取すると重症になる確率が高まり、神経圧迫による視覚異常や聴覚異常が確認されています。
カフェインが分解や代謝されて体内からでて効力を失えば、それらの症状は改善します。
その分解を行う酵素(CYP1A2やモノアミン酸化酵素)を阻害する薬物などを併用した場合には、体外にカフェインを出す事が出来なくなり症状が長引くことや、悪化することがあります。
また、200 mg/kg 以上摂取した場合は死に至る可能性があります。
アメリカ合衆国では、これまで10数件の死亡例が報告されているといいますので、世界中で発生してもおかしくはありません。
精神症状としては次の様なものです。
落ち着きがなくなる、緊張感、感覚過敏、多弁、不安、焦燥感、気分高揚、一時的な不眠症を生じる。重症になると、精神錯乱、妄想、幻覚、幻聴、パニック発作、取り乱す、衝動性などが現れ、酷いと自殺行為に及ぶ場合まである。神経質な人やうつ病、不安障害、パニック障害などを患っている人は重症化しやすく、症状の悪化をきたしやすい。
身体的な症状としては次の様なものです。
胃痛、胸痛、吐気、嘔吐などの消化器症状、心拍数の増加(時に不整脈)、心筋収縮の促進、心室細動、血流増大、動悸、呼吸が速くなる、頻尿など、循環器の症状。また一時的な筋骨格の持久力増進、振戦、むずむず感を生じる。重症化すると、足がつるなどの痙攣を起こし、歩行が困難になる。また、瞳孔拡大や顔が赤くなったり、頭痛を引き起こす。
体重別のカフェイン中毒の症状と致死量の目安
体重別に症状が出る摂取量について表にしてみました。
エナジードリンクに含有するカフェイン量
国内外のエナジードリンクのカフェインの含有量は、
およそ150mg~380mgです。
体重が60kgの人がエナジードリンクだけで致死量に達するには、30本~80本という計算になります。
ただし、エナジードリンクを慢性的に頻繁に摂取していた場合、蓄積されて致死量に達する事も考えられます。
ドリンクだけでは致死量に至らなくても、持病や他の病気、薬やドリンク以外の飲食物からのカフェイン接種などで死に至ってしまう事も考えられます
慢性的にドリンクを摂取していた場合には、体内からカフェインが排出されずに残り、蓄積されて致死量に達するというケースも考えられます。
エナジードリンクも適量を超えないこと
エナジードリンクもカフェインも、適量を守って摂取すれば毒になる事は有りません。
何かに依存しなければならない状況になった事が、今回の悲しい結果になったのかもしれません。
何事にも危険が潜んでいる事を考え、依存や中毒になりそうだなと思ったら病院などを受診する事や、環境を変えてゆっくりと休むことも必要なんだと考えさせられました。