そば打ち道具をDIY 手作り道具で打つ十割手打ち蕎麦
蕎麦が好きで、美味しい蕎麦屋さんを探して食べ歩く事が楽しみの一つです。
香りも腰も強くすすりにくい、十割の太うちの蕎麦が大好きです。
なかなか手打ちの十割そばの太打ちを提供してくれる蕎麦屋さんは少なくて・・・ならば、自分で打ってしまおうということで、手打ち道具をDITで手作りし、そばの手打ちにチャレンジしてみることにしました。
【目次】
蕎麦打ちの方法を調査する
自分で言うのもなんですが、手先は器用な方で、料理をすることは好きで、まあまあやります。
でも、そばに限らず手打ちの麺を打った経験はありません。
そんな素人がいきなり十割そばを手打ちしようとしているわけです。
無理じゃない?って、自分でも思ってました。
ネットで調べていると「かないまる」さんのホームページに出会いました。
かないまるさんは、とても丁寧に蕎麦打ちについてサイトに書かれていて、じっくりと読ませていただいたところ、「これなら出来るかも」という自信が生まれてしまいました。
蕎麦を打つために必要道具を調べる
蕎麦打ちをするために必要な材料や道具を調べます。
- そば粉
- 打ち粉
- のし棒
- のし台
- まな板
- こま板
- そば切り包丁
- こね鉢
これらがセットになった「蕎麦打ち入門セット」の様なものが売られています。
鉢の大きさや包丁の種類や長さなどの違いがありますので、妥協しないで自分が探しているサイズや形のものを探して、気に入った物があればセットで購入する事も良いと思います。
ただし、そこそこ良い値段します・・・。
いろいろ考えた結果、次の様な方法で道具を準備しようと考えました。
- 鉢はゆで鍋を代用する
- のし台は自作する
- こま板も自作する(まな板も)
- 包丁は単品で購入する
- 麺棒はホームセンターで購入
です。
ゆで鍋は家にあったステンレスの大鍋です。本当はステンレスではなく真鍮の鍋が良かったのですが、新たに購入するには結構高い買い物になるんです。
包丁は30cm前後の長めの刃渡りのものを探しました。長さと形にこだわりながら価格の安いものを探しまくり通販でGETしました。
麺棒は近所のホームセンターで、90cm以上のものを1本購入しました。2本使ってのすので本当は2本買えば良かったのですが、先ずは1本で様子を見て本当に上手く打つ事が出来て、2本必要だと思ったら買いに来ようと考えました。
のし台と、まな板と、こま板を製作する
イメージを考え簡単な絵を書き寸法を入れます。材料はホームセンターでベニヤ板と角材を購入します。接着が必要なので木工用ボンドも購入します。
のし台はベニヤ板をダイニングテーブルに乗せて使います。動かない様に手前側の下に、テーブルに突き当てる角材を貼り付けます。
のしている最中は手前から奥への動作がほとんどの為、手前だけにつけておけば大きく「のし板」が動く事は有りません。
のし板の上にのせて使用する「まな板」も手前にストッパを取付けます。
「こま板」は接着剤を使ってベニヤ板と角材で作成します。表面をきれいに消毒もして乾燥させて完成です。
自作した3点は合計で¥2,500円程度で完成しました。
その他の細かいところでは、
- 打ったそばを入れる容器
- ゆでる時の大きな鍋
- すいのう(柄付きの金網)
- ボウル
- そばざる
- そばお猪口
等ですが、これらは近所のホームセンターや百円均一などで揃えました。
これで蕎麦打ちの道具は準備完了です。
「そば粉」と「打ち粉」を購入
これもいろんな所で購入できますが、そば打ちの方法を学んだ「かないまる」さんで紹介されていた「高山製粉(長野県)」さんの粉を取り寄せてみる事にしました。
私の住む岩手県でも蕎麦粉は取れますが、全国的に蕎麦と言えば「信州」です。という事で打ち易そうな2種類の蕎麦粉と打ち粉を注文しました。
初めての蕎麦打ち
慎重になるのは仕方が無い事でしょうが、慎重になると時間がかかってしまいます。手順を間違えずに進めたとしても時間をかけてしまっては出来上がりが大きく違ってしまうようです。
- のしが足りない
- 水が綺麗に回っていない
- 切る時のたたみ方が違う為畳んだ所で切れてしまう
- ゆでている最中に細かく切れる
- 出来上がった蕎麦は2~3cmの短いものばかり
という散々な結果でした。
悔しくて、翌週に2回目の蕎麦打ちです。
リベンジを誓って打ちましたが、ほぼ1回目と同じ散々な結果でした。
(センス無いのかも・・・)
「かないまる」さんのホームページを何度も何度も読み返して挑んだ3回目、そこそこ蕎麦らしくすすれる長さのものが打てました。味も香りは蕎麦粉が良いので打ち方を失敗した1回目からとても良かったです。
気を良くしてそば粉を買って挑んだ4回目、自分の蕎麦打ちの様子を見て反省してみようと動画を撮影する事にし出来上がったのがこれです。
鍋が格好悪いですし水回しが超ヘタクソで、のし方もさっぱりですが頑張ってます。
しかし、「高山製粉」さんの蕎麦粉「縄文」で打つ蕎麦は我が家全員のお気に入りです。香りも味も食感も素晴らしい蕎麦で、近所の蕎麦屋さんでは物足りなくて食べる気が起きなくなりました。
準備には多少時間とお金がかかりますが、自分で打った蕎麦は本当に美味しいです。美味しい蕎麦粉で作った蕎麦を茹でた蕎麦湯は、2杯でも3杯でも飲んでしまうほど美味しいですよ。