アルテルナリアによるアレルギー鼻炎や皮膚疾患の症状と原因と対策

アレルギー性鼻炎はスギ花粉が知られていますが、一年中鼻炎に悩まされている人の多くは草花の花粉だけではなく、カビによるアレルギー性鼻炎かもしれません。

 ススカビといわれるアルテルナリアというものです。

 

洗面や浴室に多いプラスティックに付着するアルテルナリアというカビは、鼻孔に長く止まって鼻炎の症状を引き起こす厄介なものです

 

【目次】

 

アレルギー性鼻炎  

最初は春先になると「くしゃみ」や「鼻水」、「だるさ」などに見舞われ、風邪のひき始めのような症状が続く、いわゆるスギ花粉のアレルギー症状です。

 

それから現在まで、花粉症と共に歳を重ねているわけですが、ここ数年は春先だけではなく秋から冬にかけても酷い症状に悩まされ続けています。

 

春だけではなく季節ごとに花粉を放出するる植物があるのも理解していますが、知れら植物のタイミングとは関係なく発症している様に感じていました。

 

天気の良い日ではなく曇っている日や雨の日でも、症状が重たい時があるのも不思議に感じていました。 

 

 

 

鼻炎の原因にはハウスダストやダニ

ハウスダストやダニなどもアレルギー症状が出る要因でもあるらしいので、花粉ではなくハウスダストが怪しいと、掃除機を念入りにかけたりモップ拭きや雑巾による水拭きなども行いましたが、あまり効果は見られませんでした。


とりあえず対処療法で、耳鼻咽喉科へ行き処方してもらう鼻炎薬や点眼液を使用して症状を和らげ、酷い症状が続く期間をやり過ごす事しかできていません。


改めて「アレルギー性鼻炎」を検索して調べてみると、


ウィキペディア フリー百科事典より引用
アレルギー性鼻炎(アレルギーせいびえん、allergic rhinitis、略:AR )とは、発作性反復性のくしゃみ、水性鼻汁、鼻閉を主徴とする鼻粘膜のI型アレルギーである。
鼻アレルギー(nasal allergy)とも呼ばれるが、この場合は鼻粘膜における炎症である鼻炎以外、すなわち副鼻腔などを含む鼻におけるアレルギー疾患全般を指す。しかしながら、アレルギー性鼻炎と鼻アレルギーとはしばしば同義に用いられる。
鼻過敏症(hyperesthetic rhinitis)と呼ぶこともあるが、これはさらに広義であり、アレルギーの機序によらない鼻疾患、たとえば血管運動性鼻炎なども含む概念である。
アレルギー性鼻炎には通年性と季節性があり、後者の代表的なものに花粉症がある。空気が乾燥する季節に限って、鼻炎を起こすケースもある。

やや狭義および一般市民の間で用いられる意味でアレルギー性鼻炎と言った場合、通年性のアレルギー性鼻炎を指すことが多い。

通年性アレルギー性鼻炎の代表的なものは、ダニによる鼻炎である。しかし、カビによる鼻炎も少なくないことがわかってきている。

 

 

 

 

 

カビによるアレルギー性鼻炎・・・

アレルギー性鼻炎や皮膚炎を発症させるを調べてみた結果が次の通りです。

 

クラドスポリウム 

湿気が多いところを好んで発生する「黒カビ」です。水回りや結露の窓やドア周り、植物の土などにも発生します。

 

ペニシリウム 

パン屋餅などに発生する「青カビ」暖かく湿気がこもりやすい場所に発生しやすく、毒性が強い物もあり免疫が低下している人は感染症を引き起こします。

 

アスペルギルス 

「コウジカビ」と言われるカビ、畳やじゅうたん、冷蔵庫やエアコン、植物の土など、様々なものから検出されるカビで、免疫に障害があると感染症に至るらしい。

 

アルテルナリア 

プラスティックを好み水回り等に発生する「ススカビ」と言われるカビ、胞子が大きく鼻孔に長くとどまり症状を引き起こします。

 

Thermo Fisher Scientific Inc. (NYSE: TMO)から引用http://www.thermoscientific.jp/home.html

春・秋にもある花粉症

秋期にかけて増加する空中真菌(カビ)

生活環境には多種類の真菌が存在し、様々なアレルギー症状を起こすことが知られています。

アレルギー症状の原因となる真菌は大きく分けて、室内外の環境中に存在する空中真菌と、ヒトの皮膚に常在する寄生菌があります。

空中真菌の発生しやすい環境は、高湿、20-30℃の温度、有機物の多い汚れ、長期間利用のない場所、空気の滞留する場所、ホコリの多い場所、結露した場所等があげられます1)。

近年、住居の気密性が高くなったために湿度が高くなり、カビが発生しやすい環境となっています。

空中真菌の発生時期は、室内外ともに4月から11月で、5-7月の梅雨時期と9-10月の秋期をピークとし、冬期は少ないとされています。

空中真菌の胞子は5μm前後で、多くが下気道まで到達するため気管支喘息、過敏性肺炎などの原因となりますが、胞子が大きいアルテルナリアは鼻にも沈着することからアレルギー性鼻炎の原因にもなります

 

 

発症時期として冬季は少ないと言われていますが、東北地方に住んでいると冬期間の家や職場は暖房が効いていて、場合によっては春や秋よりも暖かく湿っている事も良くあります。結露などもある事からカビが増殖する環境は整ってしまうと考えられます。

その為冬季間でもアレルギー症状が出ているのではないかと考えられそうです。

 

 

 

アルテルナリアの特徴

ウィキペディア フリー百科事典より引用


アルテルナリア(Alternaria)というのは、分生子を形成するカビ、いわゆる不完全菌のひとつである。

多細胞の分生子を作る。

一般には学名カナ読みでアルテルナリア、時にはアルタナリア・アルターナリアなどの表記も見かける。

ススカビの名称もあるが、あまり普及していない。

また、すす病やススカビ病の病原体とも限らない上、それ以外に多くの植物の病原体であるので、あまり当たらない。


培地上ではコロニーは白かやや褐色、あるいは黒っぽくなり、菌糸は寒天中にも気中にも出る。

それほど密に分生子形成をするものではない。

分生子柄は真っすぐ立ち上がるよりは、やや斜めに伸びる。

枝分かれはすることもあるが、特徴ははっきりしない。


分生子形成型はポロ型。

出芽型に似て、新細胞の出る部分の周囲が厚くなって、はっきりとした穴を形成する。

はじめは分生子柄の先端に穴を生じて、柄の延長方向に分生子が作られる。

分生子柄の先端が仮軸状に伸びて新たな胞子形成部位を作る場合もある。

普通は新しい分生子は古い分生子の先端から出る。

結果として分生子は古いものを基部に、新しいものほど先の方に並んだ鎖を生じる。

一つの分生子から複数の分生子を生じると分生子の鎖が分枝することになるが、多くない。


分生子は茶褐色で、楕円形から卵状楕円形、つまりやや先細りになる。

複数細胞からなり、分生子には隔壁が入る。

隔壁は分生子を長軸方向に仕切るだけではなく、縦方向にも入る。

つまり、細胞が一列だけではなく、二次元方向に並ぶことがあるのが特徴である。

ただし、すべての分生子にこれらの隔壁が出る訳ではなく、横方向の仕切りだけしか持たないものも多い。多細胞であり、アオカビなどにくらべて胞子がはるかに大きく、しかも色が付いているので、その胞子の数珠はなかなかの見物である。

分生子の本体はほぼ同じ形であるが、一部のものではその先端の細胞が長く伸びて刺状突起となる。

新しい分生子が出る場合は、その突起の基部から出る。さらにはその突起に側枝が出るものもある。

分生子の鎖はちょっとした刺激で壊れる。野外では風に乗って散布されるものと考えられている。

作物などでは果実や種子の表面に分生子が付着しているのがよく知られている。


自分の鼻炎の原因が「カビ」であるか否かはわかりませんが、要因の一つになっていてもおかしくはない状況です。


であるのならば、その要因の一つを無くすように対策する事にしようと思います。


「カビ」についての難しい説明を読んで理解できたとしても鼻炎の症状は変わらないので、先ずは浴室と洗面所の掃除をして「カビ」を撃退したいと思います。

 

 

 

アルテルナリアによる皮膚疾患

アルテルナリアは、その菌を病原菌とする皮膚疾患も心配されます。

表皮や爪のみに菌を認める浅在性と、真皮・皮下に菌を認める深在性に分けられるようですが、ほとんどが真皮・皮下に菌が認められて発症します。

ただし、アルテルナリア属の真菌は病原性が低いために、健常者であれば発症することはほぼありませんが、免疫力が低下している状態の場合には発症する可能性があります。


したがって、小児や高齢者に多く発症する傾向で、露出部位(顔面、頚部、四肢など)によく発生します。

 

その症状は、深在性の場合には丘疹や浸潤性紅斑が生じたあと、膿疱や小結節、肉芽腫性局面ができ、表面が凹凸で不整、特有な虫喰状の局面となります。

 

症状が現れたら、速めに皮膚科医で診断し適切な処置をしてもらう事と、家の中を清潔に保つことが重要です。

 

 

 

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