ロードバイク入門 中古の完成車購入 妥協してはいけない理由
ロードバイクを中古で購入しようと考えている方へ、
私が中古の完成車をオークションで購入し、現在に至るまでに交換した主なパーツを紹介して、これから購入するいあたり考慮して頂きたい事をまとめましたので参考にして頂ければ幸いです。
まず始めに、もし完成車をパーツ単位までバラしてから自分で組み立てられる。又は工具が揃っていて要領さえ示されれば出来そうと思う人は、完成車を購入するよりも気に入ったパーツを中古で揃えて組み立てた方が無駄が無いかもしれません。
私は中古の完成車を購入して間も無く、パーツを替えたい欲が出てきました。その都度オークションで中古のパーツを探して購入し自分で組み替えました。組み替えて外したパーツはオークションで売りますが、当然売値の方が安いので差額の分損をする事になります。約1年で完成車の時から残っているパーツはハンドルバーだけで、他のすべてのパーツを交換する事になりましたので大きな損をしたことになります。
現在の自分のバイクを見て「損」をしたとは微塵も思わないのですが、振り返ってみると初めから気に入ったパーツを集めて組上げれば良かったと後悔しています。
パーツの交換履歴
1.フレーム
「最初の1台だし初心者だから安めの中古の完成車で良いかな」って言うくらいの漠然としたターゲットで探していると、結果的に外観や価格で探す事になってしまいます。
ロードバイクに乗る為には、完成車のほかにもウエアやヘルメットなども揃えなければならないという事を考えて、少しでも安いて良いバイクが欲しくなります。そこに妥協が生まれてしまうのです。
完成車の中でも高額なパーツの一つに「フレーム」があります。自転車の全体像を表す重要なパーツです。現在のロードバイクのフレームの材質の主流はカーボンである事は承知の通りですが、価格を抑えて探しているとアルミフレームなどが候補に挙がる事があります。アルミフレームも軽くて良い物が沢山あります。カーボンフレームを凌ぐ性能、軽量な物もありますが、後からカーボンフレームにしておけば良かったと思いそうならば、迷わずカーボンフレームで探す事をお勧めします。
私はアルミフレームの中古車を購入しました。比較的高年式の割に値段が安かったことが決定打でした。しかし数カ月でカーボンフレームにすべきだったと後悔し始めました。簡単に買い換えられる金額でもありませんし、同じ高額パーツならばフレームの前に換えたい物があったので我慢しました。結局1年経過する前にカーボンフレームを購入し交換してしまいました。
2.ホイール
フレーム同様に高額パーツの一つとして「ホイール」があります。ホイールは自転車の性格が変わってしまうほどの影響のある重要パーツと言っても良いと思います。完成車に取り付けられているホイールはアルミ製の重めの物が付いている事が多く、基本的に完成車購入後に交換される前提で付いていると言っても良い程度です。
中古で購入した時には、既に前オーナーがホイールを交換しているラッキーな場合がありますが、基本的には純正で取り付けられているものが付いていると考えた方が良いです。
ロードバイクの目的によっても購入するホイールは変わると思いますが、軽量でエアロ効果も適度にあって格好が良い物となると安くても10万円前後になります。完成車についているホイールを売ったところで1万円にも満たない場合が多い為、やはり完成車での購入よりも、バラで購入してくみ上げた方が金銭的には効率的です。
3.コンポーネント
自転車パーツの高額BEST3の最後はコンポーネントです。これは一つの部品ではなく、前後のディレーラー、レバー、ブレーキ、クランク、スプロケット等のセットの総称です。
完成車に取り付けられているコンポーネントがシマノの105以上であれば充分という記事を見ますが、使用しているうちに軽さや見た目をより良くしたいという欲が出てきます。
私が購入した中古の完成車にはシマノのTIAGLAが付いていました。数カ月してクランクをフルクラムのカーボン製に交換し、チェーンをDURA ACEに交換しました。その数か月後には前後のディレーラーとレバーをSRAMに交換しました。購入から10カ月頃に変速機の調整に苦慮する事に不満を感じて、シマノのURTEGRA(電動)一式に交換しています。
4.サドル
サドルは長時間ライドの際の痛みや、ペダルの回転のし易さなどに影響を与えます。最初に交換したのは見た目で選んだものでした。若干男性の大切な部分の付け根辺りの痛みを感じましたが、それ以外は特に不満を覚えるものはありませんでした。
2個目に購入したのは重量を軽くしたいとの考えからカーボンで出来た硬い物でした。合わせて購入したカーボンのシートポストの影響で、自転車の総重量は減らす事が出来ましたが、20分と走っていられない硬さでした。
3個目に購入したものはある程度の軽さとクッション性のあるタイプのものでしたが、付け根部分の痛みが多く毎日のライドで痺れが取れない状態が続きました。
この痛みや痺れを我慢していると良くない事がわかった為に真ん中に大きな穴の開いたタイプの4個目のサドルに交換しました。それが現在ついているサドルです。
サドルは実際に取り付けて乗ってみないとわからないと思います。
以上、主なパーツの交換履歴です。
これを読んで頂けると完成車を購入しても、それについているパーツ次第では後から交換する様になると予想できると思います。これだけでも結構な金額になっている事も予想できると思います。
もし妥協した完成車を購入しようと考えているのであれば、今一度考えなおして可能な限り妥協しない完成車を購入するか、パーツ単位で購入してくみ上げる事をお勧めします。
読んで頂きありがとうございました。